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にきびにはピーリングを活用すべき?効果を高める使い方・選び方

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ニキビ治療法の中の1つに、ケミカルピーリングという方法があります。

聞いたことはあるけれどどんな治療法なのか、本当に効果はあるのか、そもそも自分に合っているのか、など疑問をお持ちの方もいますよね。また、市販の物を使って家でするピーリングとの違いを知りたいという方もいるでしょう。

実際には、ニキビの治療にはケミカルピーリングは有効です。しかし、正しく使わないと人によって効果も様々です。

このページでは、現役の皮膚科医がケミカルピーリングの効果、メリットとデメリット、頻度や回数、料金などを詳しく解説していきます。お読みいただければ、ケミカルピーリングを受けるかどうかの判断がしやすくなり、さらには効果的なケミカルピーリングの受け方や注意事項がお分かりになります。

ニキビでお悩みの方はぜひ参考にして下さい。

1.ケミカルピーリングのニキビへの効果

ケミカルピーリングがニキビへ効果的であると言う研究はたくさんあります。実際にケミカルピーリングはニキビに対して効果的ですが、現在保険適応としては扱われていません。

色々な研究がありますが、ケミカルピーリングの効果は初回施術後から2週間で効果が出現し、4週間後には40%前後の変化が見られ、効果は最終施術から1ヶ月は持続する、とする研究が多いようです。

 This study confirms reports from past studies regarding the salicylic acid and glycolic acid peels as adjuvants in the treatment of acne vulgaris

Both chemical peels significantly reduced acne lesions within 2 weeks of the first treatment, with continued reduction for at least 1 month after the last treatment. The greatest reduction occurred at the 1-month follow-up with a reduction of more than 40% of acne lesions.

引用:Comparison of α- and β-Hydroxy Acid Chemical Peels in the Treatment of Mild to Moderately Severe Facial Acne Vulgaris. Kessler E, Flanagan K, Chia C,et al. Dermatol Surg. 2008 Jan;34(1):45-50; discussion 51

意訳:この研究結果は過去のサリチル酸やグリコール酸のニキビに対する研究結果を裏付ける。

サリチル酸・グリコール酸のケミカルピーリングともに、初回の治療後2週間以内で有意なニキビの減少が見られ、最終治療から少なくとも1ヶ月は持続して減少する。最も効果が出るのは1か月後で40%以上の効果が出る。

2.ケミカルピーリングがニキビに効果的な理由

2-1.ケミカルピーリングとは

ケミカルピーリングは、化学薬品(ケミカル)を皮膚に塗って化学反応をおこし皮膚を剥がす(ピールする)治療の事です。皮膚表面や毛穴の角質を取ったり、化学薬品の刺激で皮膚の再生を促したりする事で、種々の美容的な効果が期待できます。

古くは古代エジプトでクレオパトラが乳酸の含まれるサワーミルクのお風呂にはいり、お肌を美しく保っていたという話もあります。

「日本皮膚科学会ケミカルピーリングガイドライン(改訂第3版)」には一般的に使用されるピーリング剤の例として、グリコール酸・サリチル酸(マクロゴール基剤、エタノール基剤)トリクロロ酢酸(TCA)。その他として、乳酸、ベーカーゴードン液、フェノールがあげられています。

ピーリング剤の種類によって、浸透する深さや期待できる効果が異なり、また同じ薬剤でも薬剤の濃度やpH(酸性度)、塗布時間、施術部位、皮膚の状態、温度や湿度で反応が異なります。

引用:日本皮膚科学会ケミカルピーリングガイドライン

今回は、ピーリングでよく使用されるグリコール酸とサリチル酸のピーリングについてメインに解説していきます。

2-2.ニキビの原因

ニキビは1つの原因でなるわけではなく、色々な要素が組み合わさり起こっています。その中でも重要な4つの要素が以下の4つだと考えられています。

  1. 毛穴のつまり(毛包漏斗部の角化)
  2. ニキビ桿菌(アクネ菌)の繁殖
  3. 男性ホルモンの感受性の亢進
  4. 皮脂分泌の亢進

例えば、生理前やストレス、思春期など男性ホルモンの感受性が亢進すると、皮脂分泌が高まったり、毛穴が詰まりやすくなったりして面ぽう(白ニキビ・コメド)ができます。ニキビの原因となるニキビ桿菌(アクネ菌)は健康な皮膚にもいる常在菌ですが、酸素の少ない所や皮脂を好むため、面ぽうで繁殖し炎症を引き起こし、赤いニキビや膿の溜まったニキビになります。

2-3.ピーリングの効果

ケミカルピーリングには以下のような効果があります。

  1. 皮膚の不要な角質を除去したり角栓のつまりを取る
  2. 皮膚の新陳代謝を促進する
  3. シミの原因であるメラニンを刺激するチロシナーゼを阻害する(グリコール酸や乳酸)
  4. ケラチノサイトとよばれる角層の細胞を刺激して、皮膚の再生を促す物質をだして真皮のコラーゲンを増やす

このうち、1番の不要な角質を取り除くこと、2番目の新陳代謝を促進することにより、ニキビを治療していきます。

まとめ

ケミカルピーリングは毛穴のつまりを開放し、皮脂や膿の排出を促してニキビを改善させます。デュフェリゲル(アダパレン)などの保険治療で行う外用薬と比べて、ニキビに対してケミカルピーリングは治療の効果が早期に現れ、効果的であるために、保険治療とあわせて行われることも多いです。

3.ニキビの種類別ケミカルピーリングの効能

3-1.白いニキビ(面ぽう)への効果

日本皮膚科学会の尋常性ざ瘡の治療ガイドライン2016では、面ぽう(白ニキビ・コメド)に対するケミカルピーリングの効果に関して、標準治療が無効あるいは実施できない場合にグリコール酸あるいはサリチル酸マクロゴールによるケミカルピーリングを選択肢の一つとして推奨しています。

*尋常性ざ瘡とはニキビのことです

3-2.赤いニキビ(炎症性丘疹)への効果

日本皮膚科学会の尋常性ざ瘡の治療ガイドライン2016では、赤いニキビ(炎症性丘疹)に対するケミカルピーリングの効果に関して、標準治療が無効あるいは実施できない場合にグリコール酸あるいはサリチル酸マクロゴールによるケミカルピーリングを選択肢の一つとして推奨しています。

3-3.ニキビ跡のクレーター・凹み(萎縮性瘢痕)への効果

日本皮膚科学会の尋常性ざ瘡の治療ガイドライン2016ではざ瘡の萎縮性瘢痕に対して、現時点で萎縮性瘢痕に推奨出来る治療法はない事からトリクロロ酢酸や高濃度グリコール酸を用いたケミカルピーリングを行ってもよいが推奨しない。としています。

この意味としては、これらのケミカルピーリングの萎縮性瘢痕に対する効果を検討し効果的としている文献はあるものの、小規模なスタディで、かつこれらの治療の副作用のリスクも大きく、保険適応でもないために、推奨されてはいないと言う事です。

個人的な意見としては、深達度の比較的高い、濃度の高いグリコール酸やTCA(トリクロロ酢酸)などのケミカルピーリングはニキビ跡のクレーターに対して効果はあると思います。

ただし角がとれて瘢痕自体は多少目立ちにくくなるものの、完全に目立たなくする事はなかなか難しいです。また、私自身はニキビ跡のクレーターに対して、ケミカルピーリングよりも削る深さが調整しやすいのでCO2レーザーや各種フラクショナルレーザーを好んで使っています。(ケミカルピーリングばかりしている先生だと、ケミカルピーリングの方が深さの調整がしやすいかもしれません)

いずれにせよ、ニキビ跡のクレーターは昔と比べるとだいぶよくする事が出来るようになりましたが、劇的に効果的で完全によくなる治療は未だにないのが現状です。

4.グリコール酸・サリチル酸の違いとそれぞれの特徴

ニキビによく使われるピーリング剤には グリコール酸とサリチル酸マクロゴールがあります。それぞれの違いについて説明します。

4-1.グリコール酸

グリコール酸は「α-ヒドロキシ酸(AHA)」のひとつで、フルーツから抽出されることが多いことから「フルーツ酸」とも呼ばれる成分です。濃度や皮膚に置く時間によって、皮膚へ深達度を調整することができます。(製品によって、濃度やpHに大きな差があります。)

4-2.サリチル酸マクロゴール

サリチル酸は角質軟化・融解作用(柔らかくして溶かす作用)があり、古くから角質の治療薬として皮膚科で使われている成分です。しかしながら脂腺から吸収され血中の濃度が上がるとサリチル酸中毒が起こる危険がありました。

サリチル酸マクロゴールは、マクロゴールという基剤(サリチル酸を溶かしている成分)がサリチル酸としっかりくっついているため、血中に吸収される事がないので、安全に使う事ができるサリチル酸のピーリング剤です。
日本で使われているサリチル酸ピーリングのほとんどはサリチル酸マクロゴールの事です。また、サリチル酸マクロゴールは炎症を起こす事なく角質のみを剥離することができるので、刺激が少なく、アトピーなどのお肌の弱い方にも比較的受けやすいピーリングです。

4-3.それぞれの特徴と比較

 

グリコール酸

サリチル酸マクロゴール

頻度

2週間に1回

1ヶ月

ピーリングの深さ

濃度や時間によって変わる

角質のみを剥離

施術後の炎症

起こる

起こらない

副作用

赤み・灼熱感・皮剥けなど

あまりない

お肌への優しさ

普通

優しい(アトピーなどがあっても施術できる)

料金

安い

グリコール酸と比べると高い

その他注意事項

製品によって、濃度やpH(酸の強さ)にばらつきがある

クレーターなどの深いものには無効。 アスピリン喘息の人は受けれない。

小規模ですが、サリチル酸とグリコール酸を比較した文献があります。

これによると軽症から中等症のにきびに対する効果は両者で特に変わらないとの事ですが、サリチル酸の方がピーリングをやめた後もニキビが出来にくい継続効果があり、副作用もでにくかったとあります。

Comparison of alpha- and beta-hydroxy acid chemical peels in the treatment of mild to moderately severe facial acne vulgaris. Kessler E, Flanagan K, Chia C,  Dermatol Surg. 2008 Jan;34(1):45-50

私自身、グリコール酸は軽微ですが施術後に炎症を起こすため、炎症の強いニキビの人におこなうと、一時的にニキビの悪化する事もあるように感じるため、安全で副作用の少ないサリチル酸マクロゴールを好んで使う事が多いです。ニキビ跡のクレーター(凹み)がメインの悩みの人の場合、サリチル酸マクロゴールは角質の剥離しかできずあまり効果がないため、濃度が高いグリコール酸を使用しています。

市販のピーリング剤の注意点

ピーリングジェルやピーリング剤など市販でも購入できるものがあります。まずピーリングジェルですが、市販のものにはほとんどピーリング剤は含まれておらず意味がありません。ゲル化剤という、手でこするとボロボロする物質が含まれているだけでピーリングされている訳ではないのです。

自宅でピーリングを行うのであれば、濃度の低いグリコール酸やサリチル酸、乳酸などのピーリング剤を使用する事となりますが、時間や濃度によって効果が違いますし、敏感肌の人などは使わない方が良い方もいます。また、皮膚が乾燥しすぎても逆に皮脂分泌が増えてニキビが増える事があります。にきび用の基礎化粧品は上記のピーリング作用のある成分を含んでいることが多く、気付かないうちにお肌が乾燥に傾きすぎてしまっている事も多々あります。

ですので、ニキビに保険で処方されるデュフェリゲル(アダパレン)と言う塗り薬は毛穴を詰まりにくくするので、効果の一定しない市販のピーリング剤よりもデュフェリゲル(アダパレン)を使って毛穴のつまりのコントロールをしたり、クリニックでケミカルピーリングを行った方が安価で確実だと考えます。

5.ケミカルピーリングのデメリットは健康保険がきかないこと

ケミカルピーリングは治療効果の出現が早いのが特徴です。アダパレンや過酸化ベンゾイルなどの外用薬と比較して効果が出るまでが早いと言われています。また、ニキビの改善だけでなく、しみや小じわなどに対しても効果が期待できます。

ですので、一般的な保険治療も併せてより早く効果を出したいにきびの人、デュフェリゲル(アダパレン)やベピオゲル(過酸化ベンゾイル)が刺激で使えないにきびの人、にきびとともにお肌のケアもしたい人にオススメです。

(ピーリングによる治療の場合は自費になります)

デメリットとしては健康保険が利かない自費治療となるので、治療費に関してはクリニックによって異なり、保険治療と比べると高くなります。またホルモンバランスなどによって毛穴は詰まってくるので、繰り返しの治療が必要となり他の治療との併用が大事です。

保険診療で行うニキビ治療とは

ニキビは病気として扱われますので、病院・クリニックで健康保険を使って治療することが出来ます。ニキビの状態、希望される治療などによって治療方法は異なりますが、大きくは以下のような方法があります。

外用薬

抗菌薬(クリンダマイシン・ナジフロキサシン・オゼノキサシン

アダパレン(デュフェリンゲル)

過酸化ベンゾイル(べピオゲルなど)

上記 配合薬

内服薬

抗菌薬(ビブラマイシン・ミノマイシン・ロキシスロマイシン・ファロペネム など)

漢方薬

処置

面ぽう圧出(面ぽうに針で穴をあけて、膿を押しだす処置)

塗り薬でよく使われるデュフェリゲル(アダパレン)は使い始めなどは、皮膚をカサカサにしますのでピーリングを受ける際には医師に相談して継続、中断、中止等の判断をしてもらいましょう。

6.ケミカルピーリングの副作用と注意事項

6-1.ピーリングの副作用とピーリング後の注意事項 

ピーリングは角質を剥がすため、軽い赤みがでたり皮剥けが起きたり、お肌が乾燥したりする事があります。

ピーリングの前後はお肌をごしごしこするような物理的な刺激をさけ、日焼け止めを塗って紫外線対策をして、しっかり保湿をしてください。

ピーリングが深く浸透しすぎた場合、やけど(化学熱傷)が起こる事があります。直後白くなり、かさぶたになったりして、色素沈着や瘢痕が残る事もあります。異変を感じたらクリニックに連絡を入れるようにしましょう。

6-2.ピーリング前の注意とピーリングが受けられない人

お肌が荒れていたり、傷があったりする場合、ピーリング剤が深く浸透し、やけどが起こる可能性があります。場合によっては傷の部分をワセリンなどで保護してピーリングを行います。同じ理由で、塗り薬のデュフェリゲル(アダパレン)はケミカルピーリングの前後3-4日は避けることがあります。ヘルペスや伝染性膿痂疹(とびひ)などがお顔に出ている場合、症状が悪化して広がる可能性がありますので、ピーリング治療は行えません。

またサリチル酸でのピーリングの場合はアスピリン喘息がある方は受けることが出来ません。

妊娠中や授乳中は安全性が確認されていないのでおすすめ出来ません。

6-3.ケミカルピーリングは医療機関で受けましょう

平成 12 年 6 月 9 日、厚生省健康政策局医事課よりケミカルピーリングは業として行われれば医業に該当する(医事第 59 号)と明言しており、(医事第 59 号)。エステサロンで行ってはいけないものです。やけどなどの副作用も起きうる治療ですので、必ず医療機関で受けましょう。

7.まとめ

ケミカルピーリングは毛穴の詰まりをとり、ニキビの数を減らします。治療効果の出現が早く効果的なので、ニキビで悩む人の治療の選択肢の一つになります。しかしながら、毛穴のつまりを一時的にとっても、また時間とともに毛穴が詰まってくるので、繰り返しの治療が必要となります。ニキビはいろんな要素が絡まり合って出来る病気ですので、それぞれの要素に対しても治療していく必要があると思います。

著者紹介:青木由佳医師

今回の記事は、青木由佳医師に執筆頂きました。

アートメイクの除去について詳しく調べて頂き、まとまった記事に仕上がりました。特に一般の方はご存じないと思いますが、混ざっている色素によってもレーザーの反応が違う事などを詳しく書いて頂いております。
アートメイクを除去したい人も、これから入れようと考えている人にも参考になる記事に仕上がったと思います。

以下に青木医師の紹介を致します。

 

経歴

2004年 神戸大学医学部卒業 神戸大学病院病院勤務
2006年~大手美容皮膚科、藤田保健衛生大学皮膚科等

勤務先

皮膚科さとうクリニック(六本木)

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